PURPOSE

趣旨

A production hub turned heartland.
A new era of Asahikawa furniture, building on 33 years of the IFDA

産地から、聖地へ。IFDA33年の継続が拓いた旭川家具の新時代。

旭川に木工産業が生まれて一世紀。日本有数の木製家具産地として発展する中、1990年に始まった「国際家具デザインコンペティション旭川[IFDA]」は、3年に一度のトリエンナーレとして継続開催され、今回で12回を数えます。回を追うごとに世界の知恵と感性が集積し、これまでの応募総数は世界77カ国・地域から9433点に及び、うち50点以上が旭川家具として製品化され国内外に流通しています。
33年の長きに渡るこのコンペティションの継続は、私たちつくり手の誇りであると同時に、家具デザインの登竜門として世界を目指すデザイナーたちを励まし続けてきました。そうした実績が評価され、旭川市は2019年にユネスコ創造都市ネットワークのデザイン分野での加盟認定を受けています。世界40都市、国内3都市のひとつとして名実ともに「デザイン都市」になった旭川は、ここから「家具の聖地」として新しい時代を切り拓いていきます。
2024年の今回は、初めての試みを多く盛り込む計画です。本審査の前に入選候補者による作品プレゼンテーションを行うことや、審査結果を表彰式の場で発表するなど、よりイベント性を高めた内容を考えています。また旭川家具の魅力の多角的な発信、コンペ応募者との積極的な交流といった面でも、さまざまな可能性が広がってきました。
「家具の聖地・旭川」はこれから、デザインを志す若者やプロのデザイナーが「一度は訪れるべき場所」「必ず繋がっておきたい場所」となるよう大きく転換、充実していきます。その第一歩となる今回のIFDAに、ぜひ多くの皆様が関心を持ち、積極的に参加していただけるよう願っています。

国際家具デザインフェア旭川開催委員会
会長 桑原義彦