2017年5月にシャンパーニュカナダ国際貿易大臣が来日し、東京体育館のケベック州メープルフローリングを使用したメインアリーナを見学した。東京体育館は、1990年の改修工事でメープルフローリングを床材に使用、その後の一部張替改装でもメープル材フローリングを継続し使用している。ケベック木材製品輸出振興会(QWEB)は2014年に『体育館向けメープル材フローリングガイドライン』を作成、品質基準などを明確化し、メープルフローリングの設計・施行関係者へのサポートを続けている。

東京体育館関係者から、床材を選ぶポイントとして、メープル材は圧倒的に耐荷重強度が高く、また、メープル材の白い木肌が、TV カメラで撮影の際、競技者をよりはっきり映し出し、国際大会などの大型大会の多い東京体育館にメープル床材は大変適しており、大会主催者・選手からも好評であり、その結果、同体育館年間稼働率は99.7%と高い数字であるとの説明に大臣は興味深くうなずいていた。同体育館は2020年東京オリンピック・パラリンピックで、卓球会場となる。

当日の国際貿易大臣東京体育館訪問では、カナダメープル材を使ったもう一つの事例紹介として、QWEBが協賛して7年度を迎える、多摩美大学生によるメープル材のイス・デザイン作製コースの昨年度の作品を東京体育館に持ち込み、ケベック州政府在日事務所ドロンジエー代表からの紹介と、学生からのデザインのコンセプトや製作過程での苦心・成果などの説明に、大臣からもデザインのアイデアの源泉は何かといった質問が次々出され、世界各国の若者との交流を楽しみにしている大臣は、過密なスケジュールの中で、一時リラックスした様子であった。